今月25日大安の日 房州鋸南町竜島海岸で買取依頼の電話を受ける。
戦前〜戦時下 東京麻布にて宮家御用達 海軍水交社特約店の軍装店を一代で経営されてた方の親族より軍装店看板の買取依頼が入り千葉県船橋市に向かう。
同店は当時従業者約10人居る軍装店なれど戦時下の昭和17年末〜同昭和18年初旬 物資統制の材料不足及び強制疎開による家屋解体の為 止む無く廃業。海軍省より海軍御用商人として渡航並びに営業許可を受け南方はセレベス島にて商いの再起を図るべく先行して現地入りした元従業者のお弟子さんが待つセレベスに向かう道中乗船した輸送船は敵潜水艦の雷撃を受け戦没(軍人軍属で無い軍御用商人は娼妓と同じく民間人なので軍人恩給は戦時下も戦後も支給されない)
刻はあたかも昭和18年4月28日 大雄院南進日好居士⚪︎⚪︎好蔵氏 満42才。
親族の方は昭和8年生まれ終戦時12才の旧制一中生 昭和18年初旬 船橋より大八車で麻布まで家財並びに看板を積み込んで往復したとの事。
⚪︎⚪︎家はお金は要らない。薪にして捨てるつもりだったと。
そう言う訳には行きません!ある意味自分の大先輩なんで⚪︎⚪︎好蔵氏命日の4月28日に数年間は虎屋の羊羹をお供えして下さい!と軍隊屋。
親族の方はワテに合掌してくれはった…(感無量である)
しかし縁とは不思議なモンだ。
新たなアジトを作ったら此の看板を連れて室内に掲げよう。